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ものづくり補助金 ネコデモ

中小企業の生産性の向上を目的としたものづくり補助金。いわゆるものづくり(製造業)の設備投資による生産性向上だけでなく、革新的なサービス開発や試作品の開発など幅広く活用することができます。事前の発表によると、初めて申請する人により使いやすくなっているそう。今まで、ものづくり補助金って難しそう?自社は製造業じゃないからものづくり補助金って応募できないのでは?と思っている事業者さんも、2020年はチャレンジしてはどうでしょうか?
(この記事は2020年1月22日時点での情報をもとにしています)

ものづくり補助金の目的

2019年公募のものづくり補助金は、正式には「平成30年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」と言います。その名の通し、ものづくりだけでなく、商業やサービス業の生産性向上促進も目的としています!

では生産性向上って?とても簡単に言っちゃうと、売上をアップしたり、人件費以外のコストをダウンすることで、利益を増やしたりお給料を増やしてハッピーになることです!

生産性向上の方法として、革新的サービスの開発(売上アップ!)、試作品開発(売上アップ!)、生産プロセスの改善(コストダウン)があります。これらの方法による生産性向上を支援してくれるのがものづくり補助金です。

ものづくり補助金はどんな企業が使えるの?

ものづくり補助金を活用できるのは、認定支援機関のバックアップを得た事業を行う中小企業・小規模事業者です(みなし大企業は除く)。個人事業主の方ももちろん申請できます!(中小企業の定義はこちら

そして、2020年は「付加価値額を年3%以上アップする」「給与支給総額を年1.5%アップする」「地域別最低賃金より30円高い最低賃金を支給している」という三つの要件を満たして、3年から5年の事業計画を策定・実施するという要件があります。生産性を向上させるのに、利益の確保ばかりでなく、従業員のお給料もちゃんとあげる必要があります。

ものづくり補助金はどんなことに使えるの?

2019年では、対象経費として機械装置費、技術導入費、運搬費、原材料費(小規模型・試作開発のみ)などが挙げられていました。

よく使われるのが機械装置費。製造業が生産プロセス改善のために新しい機械設備を導入して生産性を改善するために活用されたりします。サービス業でも、新しい商品・サービスを行うのに必要な設備は補助対象です。

他にも自社オリジナルのシステムを開発(委託開発)し、新しいサービスの展開を考えている場合は、システムの開発費は機械装置費として補助対象経費となります。

ものづくり補助金の補助率と補助額は?

補助限度額は1,000万円。原則1/2(原則)補助されます。小規模企業でしたら補助率は2/3になります。

例えば、中小企業が2,000万円の設備投資をして、生産プロセスを改善し生産性のアップを計画したら1,000万円の補助です。新しい革新的なサービスを展開するために、1,000万円のシステム開発をシステム開発会社にお願いしたら、500万円補助されます。

ものづくり補助金はどれくらい採択されるの?

2019年では、1次公募(早期審査分を含む)が50.0%の採択率(7,468件/14,927件)2次公募が35.1%の採択率(2,063件/5,876件)でした。

1/3〜1/2くらいの事業者がものづくり補助金に採択されています。結構高い確率で採択されていると思いませんか?

2020年は全体で3万者程度の中小企業・小規模事業者等に補助する予定となっています。事業計画を経験豊富なコンサルタントと一緒に作ると、採択の可能性が広がるに違いありません!

ものづくり補助金に必要な申請書類って?

事業計画書、認定支援機関確認書、決算書、使用する経費の見積もり、使用する経費の情報(購入する機械のパンフレットなど)、自社の会社案内(ホームページがあればいらない)などが必要になります。

作成が難しいのが事業計画書!ものづくり補助金を活用して、どのような革新的サービスの開発、試作品開発、生産プロセスの改善の事業を行い、その結果どれだけ生産性がアップするのか10枚程度の計画書を作成しないといけません。

自社では無理かも!?経営企画とか計画を考える部署なんてないよ!?という中小企業が多いと思いますが、安心してください。中小企業診断士などの、中小企業の経営に詳しいコンサルタントに計画策定の支援をお願いすることも可能です。

ものづくり補助金の申請方法は?

まだ、2020年の詳しい申請方法について発表がありませんが、補助金申請システムJグランツを通した電子申請になります。そして、Jグランツを使って電子申請をするためにGビズIDというアカウントを取得する必要があります。GビズIDのアカウント取得には、一定の期間が必要になるとのことなので、2020年に補助金活用を目指している事業者さんは、早めにGビズIDを取得することがお勧めです。

参考:GビズID

ものづくり補助金の申請時期は?

2020年2月ごろに事務局が決定し、2020年3月に一般型の公募が開始すると発表されています。昨年と違い、使いやすさ向上を目的として通年で公募されると発表されています。採択結果は3ヶ月ごとをめどに発表されるそうです。

昨年までは公募時期が決まっていたので、活用したいけど時期が合わないとか、急いで申請するから事業計画を十分に検討できないというお悩みがありましたが、2020年のものづくり補助は自社の経営状況に合わせて都合の良い時に申請できそうです。

ものづくり補助金、初めてや久しぶりの事業者に有利?

多くの事業者にものづくり補助金を活用して生産性を向上してもらいたいという思いからか、2020年のものづくり補助金の審査は過去3年以内にものづくり補助金を受給している事業者を減点することで、ものづくり補助金初めて申請や久しぶり申請の事業者が審査で優遇されるそうです。

今まで機会がなかった事業者さんもこれを機会にチャレンジしてはどうでしょうか?

参考

全国中小企業団体中央会 平成30年度補正「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」
中小企業庁 中小企業対策関連予算